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症例
皮下肝損傷治験例
著者: 寺崎平1 疋田達雄1 渡辺真幸1 島田作1 木内啓之1
所属機関: 1国立東京第二病院外科
ページ範囲:P.63 - P.66
文献購入ページに移動腹部皮下損傷の数は最近ますます多くなつてきている.これは1つは産業の機械化および交通機関の発達によるものであろう.戦時では開放性の腹部損傷が多いことはもちろんであるが,平時では皮下内臓損傷が多い.その主な原因は自動車事故であり,米国では1954年に36万人が死亡し125万人が不具となつている1).重工業および建築作業による事故も多くなつている.東京都内の交通事故も逐年増加の傾向をたどり警視庁交通部の調査によれば次のごとくである.
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