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綜説
直腸癌の統計的観察,特にその手術遠隔成績
著者: 伝田俊男1 中山祐2 比企能樹2
所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室 2慶応義塾大学大学院
ページ範囲:P.1127 - P.1133
文献購入ページに移動直腸癌の根治手術術式としてMilesが1908年領域リンパ節の広範囲廓清を伴なう腹会陰式直腸切断術を発表したが,本法が直腸癌の原則的手術方法としてわが国で広く行なわれるようになつたのは近々20年来である.一方癌研田村の報告にもあるように姑息的手術(準根治手術)においても術後4年生存率は4.8%を示している点,他の癌と同様に5年生存例を以てその遠隔成績を検討しなければならない.われわれも本法による根治手術を行ない,5年以上経過した症例を中心に遠隔成績を検討したのでここに報告する.
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