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文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻12号

1962年12月発行

文献概要

綜説

直腸癌の発生と治療

著者: 卜部美代志1 深谷月泉1 山本恵一1 荒川竜夫1

所属機関: 1金沢大学医学部第一外科教室

ページ範囲:P.1205 - P.1221

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はしがき
 直腸癌は,私共の日常扱う消化管系臓器癌の中で,胃癌程多くはないが,しかしまたさほど稀な疾患でもない.また治療法さえ適当なれば,直腸癌の治療成績は,他臓器癌にくらべ良好な部類に属するので,私共は,この疾患の外科を重要視しなければならないと考えている.
 本年4月の日本外科学会総会において,私共は直腸癌についてのシンポジアムに参加し,また本問題について臨床特別講演の機会を与えられた.そこで私共は,直腸癌の発生を観察し,その手術術式を工夫し,従来私共のあげ得た本疾患の治療成績をとり検べたので,ここにその大要を記述し,諸賢の御参考に供する次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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