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炎症,他
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ページ範囲:P.1263 - P.1269
文献購入ページに移動 M.Allgower編でProgress in Surgeryというシリーズが出初め,その第1巻の冒頭の論文がこれで,Her-lichは米Pennsylvania病理教授.本文は英文で書かれ独・仏語の要約が付けられている.炎症変化は催炎因子の物理化学的性状と組織の側の物理化学的変化とで定まるわけで,催炎菌にはM-protein,aggressin,tuberculo-proteinなどの蛋白,ペプタイド,糖,燐脂質およびendotoxin,O-antigenのようなlipid-polysaccharide-protein複合体が傷害作用,線溶現象,発熱,Shwartz-man反応などを惹起する.こうした菌体成分のほかst reptodornase,hyaluronidase,collagenase,coagulaseなどの酵素成分が局所変化に重要な役割をもつことはいうまでもない.組織の側では形態学的に基質膨化・遊離水分増加,肥満細胞破裂,線維芽細胞腫大,athrocytosisなど,化学的には解糖・蛋白破壊・ヒスタミン—セロトニン等の遊離などが見られる.蛋白破壊によるペプタイドにはMenkin諸因子,Spector因子,bradykininなどがあり,局所変化に大きく寄与する.またアシドージス・滲透圧増加も重要である.
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