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症例
打撲による十二指腸後腹膜部破裂の1治験例
著者: 富畑清1 奥村堯2 林敏夫3 俞吉植3 森稠3 安積和夫3 山本健一3
所属機関: 1富畑外科病院 2大阪大学医学部武田外科 3大阪市大整形外科
ページ範囲:P.132 - P.134
文献購入ページに移動外傷性腸管皮下破裂は日常しばしば経験されているが,Rowland(1923)の腸管皮下破裂381例の破裂部位別頻度は十二指腸23例(6%),空腸157例(41%),廻腸158例(41%),大腸43例(12%)で皮下十二指腸破裂は僅か6%で一般に稀れなものである.本邦における外傷性十二指腸皮下破裂の報告例は極めて稀れで,われわれが渉猟せる最近30年間に僅か渡辺(26年),沖(30年)の2例の報告を見るに過ぎない.われわれはたまたま極めて稀れな外傷性十二指腸後腹膜部破裂の治験例を経験したので報告する.
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