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文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻3号

1962年03月発行

統計

最近7年間に当外科に於て経験した新鮮下血例(肛門疾患を除く)の統計観察

著者: 鈴木快輔1 藤井浩一1 内藤正司1 永野克郎1

所属機関: 1昭和医科大学外科学教室

ページ範囲:P.201 - P.206

文献概要

1.はしがき
 広い意味での下血とは,すべて肛門から血液が排泄せられる状態をいうが,ここにいう新鮮下血とはもつと狭い意味での下血,すなわち一見血液とわかるような比較的新鮮な血液が排泄される場合を意味する.教室の経験では,かかる下血の症例が第1表のごとく最近増加する傾向にある.すなわち昭和29年では全入院患者に対して0.7%であるが昭和35年では2.1%を占めている.しかもそれらのうちのあるものは新鮮下血を唯一の症例として,他の症例がきわめて少いか,あるいは全く欠くものがある.すなわちかかる疾患において下血の占める意味はきわめて重要である.そこでわれわれは当教室の最近7年間の新鮮下血例(ただし肛門疾患を除く)の統計を行つて消化器病の外科的臨床面に役立たせたいと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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