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綜説
乳幼児手術における副腎機能と水分・電解質代謝の特徴
著者: 石田正統1 斉藤純夫1 沢口重徳1 佐藤富良1 中条俊夫1
所属機関: 1東京大学木本外科教室
ページ範囲:P.341 - P.349
文献購入ページに移動小児外科という新しい分野がわが国でも次第に認識されつつある.従来でも学令期以前の小児,幼児に対し手術(開腹,開胸)を試みる場合がない訳でなく,例えば先天性心疾患では開胸手術が行なわれているが,近年特に消化管疾患あるいは各種奇形に対して積極的に外科治療を行なうようになつた.これは第一に麻酔学の進歩に負うところが大きく,新生児・乳児でも安全に麻酔が行なえるようになつたことと,術後管理が発達し各種の輸液・輸血などが合理的に行なえるようになつたことに基いている.これらは麻酔科,小児科,産科,外科などの各科の協力を必要とし,手術成績の向上には疾患の早期発見,治療という臨床医学の原則が守られることを前提としている.
ここで,小児外科の対象年齢を考えると,2〜3歳以上の年齢に対してはほぼ成人に準じて大過がないが,小児外科の主治療対象はさらに低い年齢層である.
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