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文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻5号

1962年05月発行

文献概要

紹介

簡易血管心臓造影法

著者: 榊原宏1 小河博之1 林健二1 本渡劦1 大沢幹夫1 堺裕1 田辺勝二郎2

所属機関: 1榊原十全病院 2榊原十全病院放射線科

ページ範囲:P.363 - P.370

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はじめに
 血管心臓造影法(Angiocardiography:以下A.C.G.法と略称する)は血管に造影剤を急速に注入してこれが心臓,大血管内を移動する状態を高速X線撮影法をもつて記録し,心臓,大血管の形態的変化および血行動態を観察するもので,心臓および近接大血管の疾患,肺疾患の診断および治療方針決定には不可欠の検査法である1,2,3,4,8,9)
 本法にはカセッテ変換,ロールフィルム等によつて直接フィルムに撮影する直接法,螢光板上のX線像を光学系を介してカメラ内のフィルムに縮写する間接法(例えばオデルカミラーカメラ),螢光増倍管を用いて映画として記録する.特殊法等があるが3,5),いずれも大容量のX線発生装置を必要とするか,あるいは高価であり一個人病院でこれを設備することはなかなか困難である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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