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特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅰ)
脳の疾患—とくに脳腫瘍
著者: 景山直樹1 菊池晴彦1 鈴木陽一1
所属機関: 1京都大学医学部外科第一講座
ページ範囲:P.407 - P.412
文献購入ページに移動視床下部あるいは視束交叉部に現われる腫瘍はいろいろあり,視力障害の外に,脳下垂体や間脳の障害症状,脳圧亢進症状等を現わしてくるものであるが,各腫瘍の現わす症候群の間には相互に多少の差異があり,それが臨床的に鑑別診断に役立つている.この部の代表的腫瘍としては下垂体腫瘍,Craniopharyngioma,鞍結節部Meningiomaが挙げられているが,これらの外にも余り人に知られていないが,案外時々遭遇するものに次のような例がある.
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