文献詳細
特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅰ)
文献概要
Ⅰ.視床下部に現われる特殊な腫瘍
視床下部あるいは視束交叉部に現われる腫瘍はいろいろあり,視力障害の外に,脳下垂体や間脳の障害症状,脳圧亢進症状等を現わしてくるものであるが,各腫瘍の現わす症候群の間には相互に多少の差異があり,それが臨床的に鑑別診断に役立つている.この部の代表的腫瘍としては下垂体腫瘍,Craniopharyngioma,鞍結節部Meningiomaが挙げられているが,これらの外にも余り人に知られていないが,案外時々遭遇するものに次のような例がある.
視床下部あるいは視束交叉部に現われる腫瘍はいろいろあり,視力障害の外に,脳下垂体や間脳の障害症状,脳圧亢進症状等を現わしてくるものであるが,各腫瘍の現わす症候群の間には相互に多少の差異があり,それが臨床的に鑑別診断に役立つている.この部の代表的腫瘍としては下垂体腫瘍,Craniopharyngioma,鞍結節部Meningiomaが挙げられているが,これらの外にも余り人に知られていないが,案外時々遭遇するものに次のような例がある.
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