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文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻6号

1962年06月発行

特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅰ)

慢性硬膜下血腫

著者: 西島早見1

所属機関: 1徳島大学医学部第一外科

ページ範囲:P.413 - P.419

文献概要

Ⅰ.はしがき
 最近交通機関の発達はとみに著しいものがあり,産業,文化,経済などの向上に大恩恵を与えているが,一方交通災害も激増の一途をたどり,特に頭部外傷例は著しく増加し医家の注目を集めている実状にある.外傷による慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)は頭部外傷後硬脳膜と蜘蛛膜との間に血腫を形成し慢性の経過をもつて脳圧亢進症状を呈し時として死に至る疾患であり,頭部外傷例の増加とともに多発する傾向を示し,諸家1)−6)によつて治験例も報告されている.ここに教室における症例について報告し,考察を加えたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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