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文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻6号

1962年06月発行

特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅰ)

肝・胆道疾患—とくに肝内結石症

著者: 三宅博1 鍬塚登喜郎1

所属機関: 1九州大学医学部

ページ範囲:P.501 - P.505

文献概要

 肝胆道疾患で最もしばしば遭遇する外科的疾患は胆石症であろう.胆石症の診断にあたつては,定型的な発作を欠くために困難を感ずることもあるし,また,治療にあたつても合併症あるいは胆道の奇型等の為に胆嚢の摘除に著しく苦労する場合もあるが,治療上最もむずかしく,且つ問題が多いのは胆管に発生する結石,特に肝内胆管に生ずるいわゆる肝内結石の場合である.本疾患は内科的には勿論のこと外科的にも不治の疾患と考えられて来た.外科的の技術や内科的療法の進歩した今日においても,依然として本症が難治の疾患であることは論をまたない.
 ここに,肝内結石症の1,2を紹介してその診断の問題,治療の問題を論じたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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