icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻6号

1962年06月発行

特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅰ)

先天性心疾患

著者: 新井達太1

所属機関: 1東京女子医大外科

ページ範囲:P.582 - P.588

文献概要

 チアノーゼ性心疾患は種類も多く,複雑な奇形を伴つているので診断が困難な場合がしばしばあります.この中で,ファロー氏四徴症(三徴,五徴を含めて)は比較的容易に診断が下せるのですが,多くの症例にあたつてみて,ファロー氏四徴と診断を下して手術をした症例の中に,複雑な他の心奇形のある症例を数例経験して,この診断がなかなか容易でないことを痛感します.このような症例は,ふり返つて見ても臨床診断がなかなかむずかしく,手術はまた,非常に困難なことが多く,症例の多くは不幸な転帰をとつています.
 そこで,診断の困難な症例で,手術治療も困難であつた症例をあげて検討してみましよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら