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文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻6号

1962年06月発行

特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅰ)

アルドステロン症

著者: 石川善衛1

所属機関: 1神戸医科大学

ページ範囲:P.596 - P.602

文献概要

 副腎皮質からは正常では糖質代謝ホルモンであるハイドロコーチゾン,コルチコステロン,電解質代謝ホルモンであるアルドステロン,性ホルモンであるアンドロゲン,エストロゲン等,その他種々の生物学的に不活性なステロイドも分泌されているが,これらのステロイドが絶対的または相対的に分泌過剰になる時,種々の症候が出現してくる.
 すなわち,ハイドロコーチゾン,コーチゾン様物質の産生が優勢となればクツシング症候群となり,アンドロゲンが優勢であるか,または末梢の標的器管がハイドロコーチゾン様物質に対していわゆるandrogenic mannerで反応すれば副腎性器症候群となる1).そして電解質代謝ホルモンであるアルドステロンの分泌が副腎原発性に過剰となれば原発性アルドステロン症が発現するのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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