icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻7号

1962年07月発行

綜説

胃の良性腫瘍—特に組織学的所見よりみた外科手術の適応

著者: 高橋希一1 大原到1 沼倉元彦2

所属機関: 1東北大学桂外科教室 2石巻日赤病院外科

ページ範囲:P.633 - P.640

文献概要

 レ線による透視術や内視鏡細胞診等の発達および集団検診の普及等で胃の諸病変を初期の時機に検出することも多くなり,いわゆる前癌性の胃疾患も日常診療の対象となる機会が多くなつた.
 殊に胃ポリープに関してはその良性,悪性の点がしばしば問題とされ,これについて最近5〜6年間に数多くの論文が発表されている.一方胃に発生する良性腫瘍がレ線上,肉眼上,ポリープ状を呈することが多く,これらの組織学的検査に基づく諸疾患の症例報告も近年相当数に及んでいる.しかしこれら良性腫瘍は癌腫に比し発生頻度が低いものであるから,臨床医家が同一人で多種の良性腫瘍を経験することは稀であろう.それにも拘らず胃の良性腫瘍全般について記載しておる文献が比較的少ないので,本文では自家症例を紹介し,各種腫瘍の性質や組織像を述べ,その処置等にも言及したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら