文献詳細
特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅱ)
文献概要
Ⅰ.肺癌の脳転移例
肺癌は早期に転移を起こし易いが,とくに脳はその好発部位で,肺癌の20%前後に脳転移がみられ,転移性脳腫瘍のうち肺癌よりのものがSimionescu1)38.1%,Rohr2)27.9%でかなり高頻度であり,比較的多いものである.しかし実際には転移癌の診断,治療の点で困難な場合がしばしばある.ここにのべる第1例は手術所見,biopsyで診断がつかず,解剖によつてはじめて診断確定した症例である.
肺癌は早期に転移を起こし易いが,とくに脳はその好発部位で,肺癌の20%前後に脳転移がみられ,転移性脳腫瘍のうち肺癌よりのものがSimionescu1)38.1%,Rohr2)27.9%でかなり高頻度であり,比較的多いものである.しかし実際には転移癌の診断,治療の点で困難な場合がしばしばある.ここにのべる第1例は手術所見,biopsyで診断がつかず,解剖によつてはじめて診断確定した症例である.
掲載誌情報