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文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻9号

1962年09月発行

文献概要

手こずつた症例 対談

診断と治療のむずかしさ

著者: 河合直次1 香月秀雄1

所属機関: 1千葉大

ページ範囲:P.985 - P.989

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香月 診断と治療のむずかしさを一つ…
 河合 診断と治療のむずかしさはむずかしい.診断と治療のむずかしさということで,思い出すことは,僕の師事していた青山(徹臓)先生の言葉で,これは今も肝に銘じて忘れることの出来ないことがある.それは診断と治療というものは診断が七分で治療が三分だと教えられた.先生は治療の重要さを諭されたのである.全力を診断につくせ,そして正しい適応をはつきりつかめ,そうすれば治療は成功したも同じだ.外科で治療といえば主なものは手術であるが,手術の上手下手はその重要さからみると三分位の価値であろう.勿論手術手技の上手であることにこしたことはない.しかし手技が多少劣つていても,適応が間違つていなければ治療効果は十分に得られる.そういう結論でした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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