icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科17巻9号

1962年09月発行

文献概要

手こずつた症例

術後管理に困難であつた新生児腸管手術後の下痢について

著者: 駿河敬次郎1 高田真行1 角田昭夫1 吉田順1

所属機関: 1賛育会病院

ページ範囲:P.991 - P.996

文献購入ページに移動
 Ⅰ.
 新生児の腸管手術は,今日なお検討すべき問題が多い.例えば,先天性腸閉塞症の中,手術成績に関する最近の報告で,死亡率Clatworthy2)27.4%(1957年),Polleck48%10)(1961年),Santulli60%12)(1961年)といずれも高率であることを見ても,手術の困難性が明かに了解される.
 新生児腸管手術に関する種々の中,問題の手術後見られる下痢等による体液喪失は術後の管理上苦労を要するものの一つである.以下われわれの経験した3症例を概略して,本問題に関する2,3の点について述べて見よう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?