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手術の実際
腸管癒着症ならびに曠置症の外科
著者: 木村忠司1 髙槻春樹
所属機関: 1京都大学外科
ページ範囲:P.85 - P.93
文献購入ページに移動われわれ大学の外科に働くものは最新の医学に精進することを本来の目的とするのであるが,他方第1線病院において手術の結果が思わしくない場合や不測の合併症のため治療上困難を感ずるような場合などに転送されて来る症例がかなりの数に達する.すなわちわが国においては大学の外科はまた後方病院として,これらの複雑な症例,特に術後の合併症に対して修復的治療を行なう使命を帯びているように考えられる.然し修復とか再建に関する記載は特殊のものについて散見するのみであつて系統立つたものは無い.そこで修復外科の実際を記載してこのような症例について第1線病院の外科とわれわれ後方に働く者との間に密接な連絡を保ち,お互に認識を深めようとするものである.
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