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小児外科,手術の限界
著者: 若林修1
所属機関: 1日大医学部
ページ範囲:P.103 - P.115
文献購入ページに移動 本日,私がお話しする「小児外科の限界」というのは,大体手術を中心として見た場合の小児外科の限界ということであつて,私はたびだびこのような話をするが,要するに昔はこのような手術のなかつたことは,事実で,私自身,昔5年間東大の青山外科医局にいた間に,新生児の内臓の手術というものは1例もなかつたのである.
そういう意味で新生児や乳幼児でも現在では相当の大手術に耐える.従つて大手術をやれば,新生児では死ぬというような観念は,もう古いのである.それで私共は赤ん坊にも大手術は可能であり,そして助かるのだということを強調してきたわけであるが,しかしそれが勿論全部助かるというわけではない.
そういう意味で新生児や乳幼児でも現在では相当の大手術に耐える.従つて大手術をやれば,新生児では死ぬというような観念は,もう古いのである.それで私共は赤ん坊にも大手術は可能であり,そして助かるのだということを強調してきたわけであるが,しかしそれが勿論全部助かるというわけではない.
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