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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻10号

1963年10月発行

特集 整形外科症例集

骨腫瘍による病的骨折に対する骨髄内固定

著者: 山岸輝行1 津山義朗1 光武俊和1

所属機関: 1久留米大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1389 - P.1393

文献概要

緒言
 骨腫瘍,就中悪性骨腫瘍においては,僅かの外力により,四肢長管骨にしばしば病的骨折を惹起し,治療・看護などに難渋することがある.従来は対症的に処置され,原発性の場合は切断術,関節離断術が施行されるが,転移性の場合には適応がないのが普通である.かかる病的骨折の患者に与える苦痛は一通りでなく,殊に悪性腫瘍の場合には髄内固定を行なうことにより,腫瘍の血中散布を助長する点で問題があるにしても,患者の苦痛を軽減するためには,あえて固定を行なわざるを得ない症例も少なくない.かかる目的で腫瘍による病的骨折に対して骨髄内固定を行ない,極めて早期に疼痛を軽快せしめ得たので,私達の経験した症例について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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