文献詳細
文献概要
外科の焦点
人工内臓領域における最近の知見と問題点
著者: 渥美和彦1
所属機関: 1東大木本外科
ページ範囲:P.1327 - P.1331
文献購入ページに移動人工腎臓
急性腎炎や薬物中毒に対して,一時的に腎機能を代行し,腎臓の自然回復をまつという人工腎臓の応用は安全,かつ容易に行なわれるようになつたが,さらに最近は,慢性の腎不全に由来する尿毒症に対して,数ヵ月以上の長期間透析による治療が試みられ,荒廃した腎臓にとつてかわつて文字通り,腎機能を完全に代行することに成功しつつある.
Murrayらは,7例の尿毒症の患者を選び,2〜18ヵ月にわたる長期透析を行ない,6例に著効をえている.Schreinerらは,慢性腎炎および膀胱頸部狭窄による腎盂炎で尿毒症におちいつた患者4例に,おのおの1ヵ月,2ヵ月,4ヵ月,23ヵ月の透析を行ない,4ヵ月および23ヵ月の2例は,今なお,生存している.
急性腎炎や薬物中毒に対して,一時的に腎機能を代行し,腎臓の自然回復をまつという人工腎臓の応用は安全,かつ容易に行なわれるようになつたが,さらに最近は,慢性の腎不全に由来する尿毒症に対して,数ヵ月以上の長期間透析による治療が試みられ,荒廃した腎臓にとつてかわつて文字通り,腎機能を完全に代行することに成功しつつある.
Murrayらは,7例の尿毒症の患者を選び,2〜18ヵ月にわたる長期透析を行ない,6例に著効をえている.Schreinerらは,慢性腎炎および膀胱頸部狭窄による腎盂炎で尿毒症におちいつた患者4例に,おのおの1ヵ月,2ヵ月,4ヵ月,23ヵ月の透析を行ない,4ヵ月および23ヵ月の2例は,今なお,生存している.
掲載誌情報