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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻11号

1963年11月発行

人物

麻酔医の父 華岡青洲

著者: 竹林弘1

所属機関: 1和歌山県立医大第一外科

ページ範囲:P.1411 - P.1416

文献概要

生いたち
 華岡青洲(1760〜1835)は宝暦10年10月23日,紀州那賀郡上名手平山に直道(二代随賢)の長男として生れた.楠成氏(正成の曾祖父)の弟親遠(和田氏の祖)の孫和田五郎正之(河内国石川郡中野村華岡住.華岡氏の祖)の孫が永録年間紀州麻生津村に移住,寛永年間尚親に至り名手荘平山乃丘を拓き定住農医を営む.その孫雲仙(初代随賢)に至り医師専業となる.かくて医としての華岡家はこの平山の丘に発祥した,父直道は岩永蕃玄を師と仰ぎオランダ医学以前の南蛮流外科を学び,瘍科を得意とした.このような環境に育つた青洲は幼少の頃より医術につき教えられる所不尠,のみならずその生来の非凡や,その清廉純朴な風格を偲ばしめる逸話も数多く残つている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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