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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻11号

1963年11月発行

症例

Meckel憩室軸捻転壊死による汎発性腹膜炎の1例

著者: 海老原貴一1 新原博之1 田中勝治2

所属機関: 1浜松赤十字病院外科 2慶応義塾大学外科教室

ページ範囲:P.1425 - P.1427

文献概要

 Meckel憩室は消化管奇形のなかでもつとも頻度の高いものであるが,日常臨床的にみいだされることは少ない.しかし一般的にはそう常に障害を起こす訳のものではないと思われる.手術や解剖では約1〜3%の頻度にみいだされるが,臨床上疾病の原因となつてくる割合ははるかに少ない.しかし一たん異常を起こすと,重症となることが多く,例えば出血や穿孔をおこしたり,イレウスの原因となることがある,しかもその場合の死亡率はかなり高いものとなる.私達は満1歳の男児のMeckel憩室軸捻転壊死による汎発性腹膜炎の1例に遭遇し,幸に手術により救命し得たのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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