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アンケート
難治腹水にはまずどういう手術がよいか
著者: 秋田八年1 杉江三郎2 本庄一夫3
所属機関: 1鹿児島大学医学部外科 2北海道大学医学部外科 3金沢大学医学部外科
ページ範囲:P.1430 - P.1432
文献概要
結核性腹膜炎の腹水は開腹手術により診断が確定すると,抗結核剤の投与により容易に軽癒する.また最近,卵巣偽粘液嚢腫を原発巣とする腹膜偽粘液腫に対し,原発巣の摘除,腹膜転移巣の徹底的廓清とアルキル化抗癌剤の腹腔内注入により一応軽癒せしめ得た経験がある.しかし一般の癌性腹膜炎の腹水の治療は,今日の時点ではなお期待薄であろう.
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