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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻12号

1963年12月発行

文献概要

外料の焦点

門脈の手術

著者: 杉江三郎1

所属機関: 1北海道大学第2外科

ページ範囲:P.1455 - P.1459

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はじめに
 門脈系はいうまでもなく,胃,小腸,結腸,脾,膵などの腹部内臓の静脈血をあつめ,これを肝門にはこぶ静脈系であり,その本幹は肝十二指腸靱帯のなかに埋没されていることも周知のとうりである.従つてこの門脈系に治療的な外科手術操作が加えられる場合を考えてみても,まず第一に門脈圧亢進症における各種門脈血管手術があげられ,ついでは悪性腫瘍の進展に際する門脈切除とその再建手術とであろう.
 前者の門脈圧亢進症に対する門脈手術はかなりな歴史的変遷(約20年に近い)を経て今日では一応定説ともいえる外科手術治療となつているが,後者の門脈切除の問題は静脈移植と関連して今日でも末解決の問題が多く,いわば今後の問題を多く含んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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