文献詳細
特集 血管外科
論説
文献概要
アメリカにおける血管外科の現況について述べるようにとの編集者の御意向であるが,彼の地においては広大なる土地に多数の大病院が散在しており,そのいずれもが彪大な機構を備えているので,1〜2年の短期間の滞在でそれぞれについて診療の内容をうかがうことは困難な問題である.よつて,著者が昨年まで1カ年留学していた北米ボストン市のMassachusetts General Hospital(M. G. M.)における模様をのべ,また著者が出席することのできたAmerican College of Surgeons1),International Cardiovascular Society2),Society of Vascular Surgeons3)およびNew England Cardiovascular Societyなどの諸学会の印象を記して責をふさぐこととする.したがつて当つていない点があると思われるが,御容赦を願いたい.
血管外科の研究については,我が国においても木本教授らのアルコール固定同種動脈移植,井口・中山教授らの血管縫合器製作,あるいは斎藤・清水・橋本教授らの血管撮影法など世界に誇るべき業績が多く,トップレベルにおいてはアメリカはじめ諸外国に並び立つていると思われる.
血管外科の研究については,我が国においても木本教授らのアルコール固定同種動脈移植,井口・中山教授らの血管縫合器製作,あるいは斎藤・清水・橋本教授らの血管撮影法など世界に誇るべき業績が多く,トップレベルにおいてはアメリカはじめ諸外国に並び立つていると思われる.
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