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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻12号

1963年12月発行

文献概要

症例

縦隔腫瘍を疑われた胸部大動脈縮窄症の1例

著者: 堀江伸1

所属機関: 1日本医科大学斉藤外科教室

ページ範囲:P.1531 - P.1535

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緒言
 大動脈縮窄症は本邦においては比較的まれな疾患であるが,欧米では1791年Paris1)において初めて第1例が報告された.その後多くの報告があり仏国の病理学者Bonnet(1903)2).はこれを幼児型と成人型とに分け,Gross(1953)3)Burford (1950)4),Buhnson(1952)5),Bailey (1958)6)らは各々の立場からこれを形態学的に分類した.最初の手術成功例はCarafoord (1944)7)で,次いでGross 1945)8)で,以来手術例数は増加しその成績も向上し,Rumel(1957)9)は1601例の手術例を報告している.
 本邦では1938年三室10)の報告が最初で,現在私の集計できたものは181例25)で,手術例は1955年榊原11)により第1例が報告され,次いで木本(1956)14)の報告があり手術総計はわずかに30例にすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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