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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻2号

1963年02月発行

論説

救急病院における急性期頭部外傷の治療と予後の判定について

著者: 宇山理雄1 林圭之資1 若江光一1 北村博重2 福間誠之2 山本実2

所属機関: 1京都第二赤十字病院救急分院 2京都府立医大第一外科

ページ範囲:P.159 - P.167

文献概要

 急性期頭部外傷の治療にさいして,第一線の臨床外科医にとつて最も問題となる点は,重症型の治療成績である.その治療方法は一応系統立つた治療方針が既に発表されており,今ここに取上げるまでもない.しかしわれわれが第一線で頭部外傷重症型を多く取扱つた経験から見て,従来の方針通り行なつてもなかなか立派な治療成績をあげ得ないのが実情である.われわれが救急患者のみを収容する特殊な救急病院において最近4年間に取扱つた頭部外傷は第1表に示すごとく総計4442例であるが,その治療成績は必ずしも良好とはいえない.
 今回は重症型のみについて,その治療と予後の見通しを検討し,此処に報告,参考に供する次第である。まず荒木教授の分類によるIII型,IV型179例について,意識の変化を中心に分類を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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