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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻3号

1963年03月発行

文献概要

トピック

マグネシウム代謝,他

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ページ範囲:P.398 - P.399

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 測定法によつて違うが,正常人血清Mgは1.61-2.28 mEq/lの間で,その一部は蛋白に結合し(30%),65−55%がイオン化している.蛋白結合は65%がアルブミンで,α1,α2結合は少く.蛋白以外と結合したMgはきわめて少い.赤血球内Mgは4.78-5.29ほどで,血清よりずつと高いが.血清/血球比はKとは大部異つている.筋細胞内Mgは26mEq/l(細胞水)でさらに高い.Mgは骨にたくわえられ,若者ではその交換がきわめて早く,したがつて,Mg欠乏症はなかなか発生しにくいようにできている.Mg28を注射すると,24時間尿へ11.9-30.7%失われ,屎には0.6%失われる.正常人は1日20-40mEqのMgを摂取するが,若い女子では80mEqに達し,平衡は60%あまり(+)になる.食物から腸に人つたMgは1/3ほど吸収される.正常食で24時間尿のMg排泄は6-12mEqである.副腎皮質と上皮小体とはMg代謝に深い関係をもつが,それらのホルモン作用は必ずしも明かでない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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