文献詳細
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文献概要
私が勤務している関東労災病院は,労働災害および職業病の診療を第1目標として設けられたものであるから,これらの傷病者の最終医療機関として義務づけられているのであるが,同時に一般救急指定病院もあるので,日夜いわゆる労災患者だけでなく,あらゆる外傷・急性腹症・薬物中毒・急性心不全などいろいろな種類の急患が多数運び込まれている.こういう病院に開院直後より引きつづき勤務してきたために,救急患者の取扱い方法とか,救急室の受入れ態勢あるいは診療機構の問題など,深く考えざるを得ない機会を得たわけである.
総合病院の患者受入れ機構を分けてみると,(1)一般外来,(2)他医師よりの紹介,(3)救急外来,の3つとなる.この(3)の救急患者を一般外来患者と同じ経路で受けいれて診療することは,日常の外来診療の妨げとなるだけでなく,外傷が身体多部位に発生している場合などには,各専門科の連絡がとりにくく,且つ責任の所在も甚だ曖昧となるおそれもある.
総合病院の患者受入れ機構を分けてみると,(1)一般外来,(2)他医師よりの紹介,(3)救急外来,の3つとなる.この(3)の救急患者を一般外来患者と同じ経路で受けいれて診療することは,日常の外来診療の妨げとなるだけでなく,外傷が身体多部位に発生している場合などには,各専門科の連絡がとりにくく,且つ責任の所在も甚だ曖昧となるおそれもある.
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