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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻4号

1963年04月発行

症例

骨疎鬆症と脊椎骨折,晩発性クル病に基因すると思われる骨疎鬆症の1例について

著者: 野島元雄1 浮田春雄1 真鍋正茂1

所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.553 - P.556

文献概要

 脊椎骨折は日常多く遭遇し,そのほとんどが重度の外傷に基づくが,椎骨がいわゆるOsteoporoseの状態を呈する時は,軽微な外力によりあるいは潜行性にいわゆる疲労性骨折として発症して来る場合も少くない.私共は脊椎が全般的に疎鬆症を呈し,軽微な外力により椎体圧潰を来し,下肢に麻痺を伴い,その脊椎疎鬆症の原因が晩発性クル病によると思われる一例を経験した.
 軽微な外傷により脊椎骨折の臨床像を呈する時には,脊椎疎鬆症によることが多く,その疎鬆を来した根本原因を検索することが,治療上極めて心要であることを痛感したので,上述1症例を展示し,この方面に対する関心を改めて喚起したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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