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論説
肛門括約筋不全症の手術
著者: 堺哲郎1 大森幸夫1
所属機関: 1新潟大学医学部外科教室
ページ範囲:P.591 - P.607
文献購入ページに移動Ⅰ.まえがき
肛門部手術中で,その術式の選択と効果とが種種論議の対象となつているものに肛門機能不全症(foecal incontinence)に対する手術法がある.
肛門機能不全症とは肛門からの意識的排泄および括約機能の失調した状態をいうものであつて,これには先天的,後天的など各種原因によつて発生するものが挙げられる.なかんずく直腸肛門部に加えられた手術侵襲に続発するものが,日常の外科臨床において最もしばしばみられる.
肛門部手術中で,その術式の選択と効果とが種種論議の対象となつているものに肛門機能不全症(foecal incontinence)に対する手術法がある.
肛門機能不全症とは肛門からの意識的排泄および括約機能の失調した状態をいうものであつて,これには先天的,後天的など各種原因によつて発生するものが挙げられる.なかんずく直腸肛門部に加えられた手術侵襲に続発するものが,日常の外科臨床において最もしばしばみられる.
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