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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻5号

1963年05月発行

論説

痔核の手術について

著者: 小平正1 吉雄敏文1 柳田謙蔵1 五戸達雄1 山藤輝彦1

所属機関: 1東邦大学医学部第一外科学教室

ページ範囲:P.609 - P.617

文献概要

まえがき
 痔核は,従来ずいぶんいろいろの方法で治療されて来た,昭和32年度の調査であるが,わが国内の91の大病院の外科で,坐薬や軟膚などで保存的に加療されたものは4438例.手術されたものは3250例であつた.保存的療法中には,痔核の硬化萎縮や壊死脱落の目的で,特殊の薬剤を塗布,または注射したというものは,きわめて小数であつた.その手術方法としては,61%がホワイトヘッド法,36%がブラーッ法で.3%がミリガン法=結紮切除法であつた10)
 それから5年を経た今日,痔核治療に対する関心は,全国的にかなり高まつてきたようで,全般的に結紮切除法が,ホワイトヘッド法やブラーッ法にとつてかわりつつある13)15).これは,わが国の痔核治療法における大転換というべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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