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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻6号

1963年06月発行

論説

骨髄移植(輸血)

著者: 市川洋一1

所属機関: 1国立予防衛生研究所

ページ範囲:P.722 - P.733

文献概要

はじめに
 正常な自己あるいは他体からとりだされた骨髄細胞が注入された生体内に着床し,成熟と増殖とを行ない,骨髄細胞としての機能を発揮することを期待しての骨髄移植の研究は,生体機構の免疫学的解明に対して重要な情報を提供しているし,その臨床応用は放射線障害,悪性腫瘍疾患、白血病ならびに再生不良性貧血を含めての造血組織疾患に対する治療の難路を開発している.
 骨髄の単なる注入にとどまらず骨髄細胞の移植Transplantationの成立を主眼とすることからBo-ne-marrow Transfusion胃髄輸血あるいはBone-marrow Infusion骨髄輸注という言葉よりも,Transplantationという表現がより一般的に用いられるに至つたが,移植の成立を立証できない場合,あるいはそれを主体とのみ考えない場合にはInfusionあるいはTransfusionとして厳格に使い分けている報告や発表33,43,50,57)もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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