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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻7号

1963年07月発行

文献概要

論説

スポーツ外傷

著者: 水町四郎1

所属機関: 1関東労災病院

ページ範囲:P.863 - P.869

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はじめに
 スポーツが普及すると共に,スポーツによる外傷が増加するのは当然のことである.しかし,このスポーツ外傷の増加は,このスポーツ人口の増加と平行して多くなつて行くものではない.ある年齢層,すなわち従来スポーツを多く行なう年齢層において,スポーツ人口が増加したのならば,外傷の増加も平行的に増加してもよい.しかし,人口の増加はスポーツ愛好者の年齢的分布を広くしたことも否めない,その結果として,増加そのものも,正比例的増加ではなく,またスポーツ外傷の様相も当然変化して来ている.スポーツ外傷も,外傷そのものとしては他の原因の外傷と変るところはない.しかし,スポーツによる外傷でも,他の原因による外傷と比較して見ると、ある種の特殊性は認められる.このことは,診断にさいしても,また治療においても云いうることである.それ故,その特殊性を中心にして記述することにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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