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症例
舌咽神経痛の診断と治療—2治験例
著者: 石森彰次1 樋口公明1 波多野録雄1 秋山洋1
所属機関: 1静岡赤十字病院外科
ページ範囲:P.957 - P.960
文献購入ページに移動舌咽神経痛は1910年Weisenburgの報告以来,定型的な激烈な疼痛発作を主症状とする稀な独立疾患として欧米の文献には報告を散見するが,本邦においては報告例は極めて少なく,喜多村等の1例をみるのみである.本症はその診断にしばしば困惑することがあり,特にわれわれの症例のごとく舌咽神経痛と三叉神経痛を合併している場合には診断が甚だ困難であること,およびその治療として外科手術以外に有効な方法のない疾患であることから,われわれの最近経験した症例を中心に種々検討を加え,あわせて文献的考察を試みたい.
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