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雑誌目次

雑誌文献

臨床外科18巻8号

1963年08月発行

雑誌目次

グラフ

Photographic & Radiographic Atlas of Anatomy〔3〕

著者: 横地千仭

ページ範囲:P.986 - P.990

今回は体幹の血管系をあげた、動脈系と静脈系は.夫々大腿動静脈から,また門脈系は腸間膜静脈から造影剤を注入した.写真に写らぬ様な細い血管にまで造影剤が入り重なり合う為めに,生体の場合と較べて10倍もの線量を必要とする(これは像の歪みを防ぐ為めに管球距離を160Cmとしたためでもある).その結果散乱線も著しく増加し3mm厚の鉛の標識が消えてしまっている.それから,最もX線が通り難いところ(肝)と,通り易いところとでは適止線量比が5倍も違うので表現に甚だ苦労した.動脈系の写真では子宮の位置とを明瞭にする目的で腔内に造影剤を注入してある.

外科の焦点

サリドマイド奇形の手術—スラマー教授の来日に学んだこと

著者: 駿河敬次郎

ページ範囲:P.991 - P.992

 先頃,日本に来て各方面の注目の内にサリドマイドベビーの上肢機能回復手術を指導されたフィンランドの国立ヘルシンキ大学マツテイ・スラマー教授が日本の医学ことに小児外科と呼ばれる新らしい領域に残してゆかれた置土産の貴重さを,今一度よく再認識しておきたいと思う.
 昨1962年は小児外科学界にとつて二つの大きな国際的催しがあつた.リスボンでの第10回小児科学会と,その直前にロンドンであつた小児外科学会とである.リスボンでは奇形発生の問題が検討され,ロンドンでは先天性四肢奇形の治療について特別な招待講演が計画された.この演者が特色ある創意にみちた術式を以てサリドマイド奇形の治療に当つているスラマー教授だつた.

論説

Rh式血液型に関する知識

著者: 遠山博

ページ範囲:P.993 - P.1000

はしがき
 近年輸血の副作用とか,新生児溶血性疾患などによつてRh式血液型の問題が,医家のみならず一般までの関心を集めて来ていることは申すまでもないことである,Rh式血液型の発見されたのは1940年頃であって,ABO式血液型のみの知識では解明できなかつた輸血副作用のあるものもわかつてきた.そしてさらに1946年,Lutheran型1),Kell型2),Lewis型3),1947年MNSs4),1950年Duffy型5),1951年Kidd型6)等々,その後もまた新らしい血液型が続々と発見され,以前はわからなかつた輸血副作用の機構も次第に明らかにされて来た.その反面,非常に複雑・難解なものとなつて,血液型学を専攻するもの以外にとつては非常にわかりにくい親しみにくいものになつてしまつた.著者はRh式血液型に関する知識と題して小文を書くが,主として臨床家の立場から見たこの問題の一部の面をなるべく簡易にまとめてみたいと思う.

老年者外科における循環系および肝を中心とする代謝系の変化

著者: 卜部美代志 ,   瀬川安雄 ,   山城則亮 ,   矢崎敏夫 ,   角家暁 ,   生垣茂 ,   牧野勉 ,   渡辺憙市 ,   渡辺洋宇

ページ範囲:P.1001 - P.1015

はしがき
 戦後平均寿命の延長により、社会における老年者の占める割合が増し,必然的に外科的治療の対象となる老年者が増加してきた.
 老年性変化は次の2つの点に要約される.

下肢動脈慢性閉塞性疾患の治療

著者: 稲田潔 ,   林正泰 ,   岡谷照太 ,   中矢良一 ,   関洲二

ページ範囲:P.1017 - P.1026

 末梢動脈,ことに下肢動脈の慢性閉塞性疾患は日常比較的しばしば遭遇する疾患で,本邦ではとくに若年者に発生するBuerger病が多いことはよく知られている.しかし最近平均寿命の延長とともに動脈硬化性の心,血管疾患が一般に増加しているが,従来本邦ではまれとされていた動脈硬化性閉塞の症例も増加しているようである,この両疾患の相違については種々の論議がありいまだ一定の見解に達していないが,その本態はともかく若年者と老人では種々の点で臨床像が異なり,治療上別個に考慮すべき点が少なくない.
 近年心臓外科とともに著明な発展をとげた血管外科も,一応反省期に入つたともいえるが、このさい著者らの経験をもとに本症治療上注意すべき点を述べ一般の参考に供したい.

人工呼吸の実際

著者: 西邑信男 ,   佐藤昭胤

ページ範囲:P.1027 - P.1036

 生体が呼吸をしているのは,主として体内に十分な酸素をとり入れ,一方体内で生じた炭酸ガスを体外に排泄する目的である.
 もちろん肺胞内に十分な酸素をおくりこんでおいても,肺胞膜を通して血中に移行しなかつたり,肺血液内に移行しても,これが心臓もしくは末梢血行によつて,体内の重要臓器にはこばれないこともあり,同様に体内に生じた炭酸ガスが肺胞にまではこばれても体外にだされにくいこともありうる.

破傷風の再発,再感染と抗毒素の再注射

著者: 舘野功 ,   沢井芳男 ,   宮崎正之助 ,   山本泰次

ページ範囲:P.1041 - P.1047

 破傷風症例の約2/3はかなり重症な経過をとること,破傷風トキソイドの活動免疫効果のすぐれている点などを考えあわせると,破傷風治癒後には後天免疫ができそうであるが実際はその反対で,本症では再発再感染のおこることが古くから知られている.わが国でも福山ら1)が東大小児科で5回再発した例を報告しているし,舘野(1961)2)もその著書の中で再感染の自験例をのべている.
 他方不幸にして破傷風菌に再感染して発症した場合,すでに抗毒素(馬血清蛋白質)に感作されたひとに再び抗毒素を使うことはアナフィラキー様反応,あるいは促進型血清病,加速された異種蛋白質(すなわち抗毒素)の排泄などの可能性が既に指摘されているが,破傷風の治療にはやはり抗毒素を一定量用いるのが合理的と考えられる.そこでわれわれは破傷風の再発ないし再感染の頻度,抗毒素再注射時の反応が実際どのようにおきているかをしらべ.今後このような症例があつた場合の参考としたいと考え以下に報告する次第である.

手術の実際

腸外科—Ⅱ.腸管損傷の処置

著者: 西木忠治

ページ範囲:P.1048 - P.1052

 外傷性急性腹症には,開放性腹部損傷と閉鎖性腹部損傷すなわち皮下損傷とがある.
 工場災害にしろ,交通事故にしろわれわれが日常もつとも多く遭遇するのは主として後者であるため,腹部皮下損傷を主として腸管,腸間膜の損傷について述べることにする.腹部皮下損傷に対する処置ほど,外科医のhandとbrainを必要とするものはない.彼の優柔不断は,患者の生への唯一のchanceを失うことになる.Myersは,腹部外傷による死亡原因を 1) nonpreventable deaths 2) uncontrolled infection 3) insufficient replacement of blood 4) incomplete operation 5) Errors in diagnosisとしている.

検査と診断

救急患者の臨床検査

著者: 藤田五郎

ページ範囲:P.1053 - P.1056

はしがき
 "救急医療対策"の強化が叫ばれている.救急患者の診療能力の増強は,種々な社会状勢からみて当面の急務であるけれども,その一部をしめる"緊急臨床検査"もまた注目されなければならないものであろう.
 日常の診療にさいして,急に臨床検査が必要となることは少なくない.たとえば腹痛の患者の白血球数やジアスターゼ値を求めたり,緊急手術をする患者の全血比重,出血時間,凝固時間を測つたり,輸血の必要なときに血液型を検査したりすることなどは従来からどこにおいても行なわれている.しかし,緊急検査の項目は近代的医学の発展とともにいちじるしく増加してきている.たとえば糖尿病昏睡患者について血糖値の概略を求めたり,脱水状態で入院してきた患者の残余窒素(NPN)あるいは尿素窒素を測つたり,緊急手術を行なうようなさいに循環血量を測定したり,心電図やX線撮影さらには迅速組織検査を行なつたり,輸液療法を開始するにあたつて血清電解質を測定することなどは緊急時に必要とする最低の検査事項となつてきている.

症例

脊髄砂時計腫の2例

著者: 木下博 ,   本間光正

ページ範囲:P.1057 - P.1061

 脊髄砂時計腫はその形態・巨大なこと・骨破壊を伴うことより注目されるが比較的稀である.組織学的にはノイリノームが最も多く,その他線維腫・肉腫・癌腫・リポームなどの報告がある.われわれは2例の経験を得たので報告する.

S字状結腸癌を伴える大腸ポリポージスの1手術例

著者: 村川泰佑 ,   高橋義夫 ,   笹生俊一 ,   佐川安彦

ページ範囲:P.1062 - P.1065

 消化管に見られるポリープは,しばしば悪性変化をなし,癌に移行することはこれまでに多く報告されており,また多発性の場合すなわちポリポージスでは,さらに悪性化の頻度が高いとされている.
 最近われわれの教室において,S字状結腸癌を伴つた結腸ポリポージスの1手術例を経験したので報告する.

右胸膜腔内へ発育した肋骨巨細胞腫の稀な経験例

著者: 饗場庄一 ,   滝康弘 ,   松岡正紀 ,   藤森正雄

ページ範囲:P.1066 - P.1071

はじめに
 胸壁冷膿瘍は一般に診断および治療が容易であるが,ときに鑑別診断の困難な場合がある.著者らは胸壁冷膿瘍の診断で手術を行つたところ,右胸膜腔内へ手拳大に発育した肋骨巨細胞腫であつた1例を経験した.巨細胞腫は他の悪性骨腫瘍に比較して良性の経過をとるために良性巨細胞腫といわれるが,照射や掻爬術などの結果悪性化することがある.
 本症例では腫瘤別出後総量8,600"γ"のCo60照射が行われ,約4年間の観察を続けて再発を認めていない.肋骨に発生した巨細胞腫の報告は極く稀である.

第四脳室嚢包虫症の1手術治験例

著者: 平井秀幸 ,   戸谷重雄 ,   有森正樹 ,   児山孝

ページ範囲:P.1072 - P.1075

 脳に寄生する有鈎条虫嚢包虫症に関しては,わが国においては明治41年,福島が初めて報告して以来,多くの報告があり,その手術症例の発表もみられる.しかし第4脳室嚢包虫症に関する報告は少ない.
 われわれも2例の手術症例を経験しているが,最近,第4脳室嚢包虫症例を経験し,手術を行なつたので報告する.

猫ひつかき病と思われる6症例の経験

著者: 加藤出 ,   南武 ,   青木三郎

ページ範囲:P.1075 - P.1079

緒言
 猫ひつかき病は1950年仏国のDéfreによつて初めて"La maladie des griffes de chat"として発表せられた.以来欧米においては相当多数の発表がある.本症は,多く猫にひつかかれたのちに起る無菌性リンパ腺腫がその主徴であり,したがつて猫と接触の機会の多い小児,子供,婦人などに多い疾患である.わが国においては,昭和28年9月,浜口長野両氏によつて初めて本症の報告をみたが,その後いまだ数例の報告をみるのみである.最近われわれは、猫ひつかき病と思われる6症例を経験し,その5例についてはリンパ節の摘出を行つて組織学的,細菌学的検索を行い,いささか知見を得たので報告する.なお決定的診断とせられる皮内反応については,膿汁が得られなかつたので,リンパ節をすりつぶして,生理食塩水を加え,滅菌後得た上清液を用いて施行したが3例は陰性であつた.その点ではわれわれの症例はその診断が不十分な感がある.しかし組織学的検査,細菌学的検査の結果は本症に一致したのであえて報告するしだいである.

保険の話

外科学会保険委員会から

著者: 織畑秀夫

ページ範囲:P.1081 - P.1081

 福田保教授以下16名が参集し,まず疑義解釈委員会よりの諮問事項を協議した.
 (1)マイトマイシンおよびカルチノフィリンを局所灌流として用いた場合の点数について,技術料の点数と薬剤料の点数について,東京医師会から照会があつたが,体外循環については目下検討中であるので,その結果を待つこととなつた.

アンケート

胃下垂症—保存療法で症状をなお訴える胃下垂症の外科療法

著者: 綿貫重雄 ,   砂田輝武 ,   槇哲夫

ページ範囲:P.1082 - P.1084

 胃下垂症は不定の胃症状(膨満感,酸性曖気,呑酸嘈囃,重圧感,悪心嘔吐,疼痛)や神経症状(不眠,頭重,頭痛,めまい,心悸亢進)を訴え,消化管に器質的変化が認められなく,X線的に立位で胃小彎が腸骨線以下に下降しているもの,と定義されている.その原因は無力性体質胃壁筋の薄弱,副交感神経緊張の減弱,腹壁および靱帯の弛緩,内分泌機能異常などがあげられている.
 外科療法は上記症状を呈するものに胃の下垂がみられることから,胃の位置,形態を積極的に是正しようとする試みに端を発しているのであるが,原因を考えて明らかなように外科療法といえども遺憾ながら対症療法の域をでないと考えている.

胃癌—BⅠ法かBⅡ法か,BⅡ法胃切除ではantecolicaか,retrocolicaか,antecolicaではBraun吻合を行なうか

著者: 梶谷鐶 ,   峯勝

ページ範囲:P.1084 - P.1085

 私どもが1946年以降に行なつた胃癌根治手術例中,胃全剔出,噴門切除および膵頭十二指腸切除合併例を除く,幽門側胃部分切除1,281例についてみると,BⅠ法とBⅡ法の行なわれた割合は表のごとくである.すなわち1953年までは多数をBⅠ法で行なつたが,1954年以降は大多数をBⅡ法で行なうよう変更した.もちろん胃の良性疾患では現在でも大多数をBⅠ法で手術している.胃癌の場合にBⅡ法を採用する主な理由は吻合部縫合不全などの術後の合併症をまれなことにある.すなわち良性疾患の手術に比べて胃癌の場合は周知のごとく全身的および局所的のいろいろの理由により縫合不全を起こし易い.私どもも比較的安全と思われる部類の症例にBⅠ法を採用したつもりであるが,BⅡ法の症例に比べて縫合不全が多かつた.もちろんBⅡ法症例中にも縫合不全は発生したが,縫合不全の治療も行ない易く,そのために生命が脅かされたことは少なかつた.またBⅠ法では膵やその周辺の局所再発の場合は吻合部に癌が波及して通過障害を起こすこともあるので,再発の面からみてもBⅡ法が良い訳であるが,これを立証する確実な根拠はもつていない.
 さてBⅡ法についてであるが,これには多数の変法がある.私どもも数種の変法を行なつているが,ごく普通に採用しているのはGastroen-terostomia oralis inferior retrocolicaである.

MEDICAL NOTES

肺癌手術前に開腹術を,他

ページ範囲:P.1086 - P.1087

 Onuigbo(Brit.J.Dis.Chest.55:86,1960)の肺癌12000例の剖検で肝転移40%,副腎転移33%,腎転移18%という頻度だそうである.肺癌ではCushing症候群,女性乳房のような内分泌症状を呈するものがかなりあり,症状は出て来なくても,17-OHcS分泌亢進、副腎過形成という状態はかなり多い.こうしたものの中には副腎小転移形成がかなりある.転移が両側ともに実質を破壊すれば,副腎不全,麻酔・手術によるショックをきたすので,開腹前に副腎を確かめておく必要がある.斜角筋リンパ腺に転移があれば,肺癌の手術療法はふつう企てない(Brinkman:Dis.Chest 38:152,1959)が,たとえ行つても予後はよくない.(Pinker:Dis.Chest 38:518, 1960).また上腹部に転移ある症例にも手術は試みないが,よし試みても成績は悪い.Bell(Ann.Surg157:427,1963)は開腹術を行い腹部に転移のないことを確認した肺癌28例では,18例が肺の根治術が可能で,resectabilityが高く,かつ平均生存期間が長かつた.それで斜角筋リンパ腺転移と共に,腹腔内転移の有無を,肺癌手術前にスクリーニングしておくべきであろう.Bellらの方法は正中切開で開腹,まず肝を視診・触診,いやしくも疑わしければbiopsy.

FREE TALKING

医学会総会にみた医療制度問題

著者: 織畑秀夫

ページ範囲:P.1088 - P.1088

 去る4月の医学会総会には医療制度に関するシンポジウム「医療制度の将来像」および夜間の公開討論会「国民医療の伸展」など,現行社会保険医療制度によつて歪められた日本の医療を如何に救うかに論議が集中された.それに関しての私見を述べたい.
 現行社会保険医療制度には制限という点で,医師の医療施行の自由(これは個々の医師に医療を行なう主体があつて,その医学上の良識にしたがつて医療を行なう権利と責任があることを意味する)が奪われているという最大の欠点がある.この制限の除去が最も大きな目標であつて,この制限がある限り医学会も存在の価値を失なうといつても過言ではない.その点の討議が不十分なことが日本の臨床医学の弱点であり,同時に日本の従来の臨床医学教育の欠陥を曝露している.すなわち医療を制限して病人が苦しむことがあつても,社会保険医療担当規則に従えばよいと考えて,大して胸に苦痛を感じない医師が多いこと,それをまた一般社会が平然と支持しているところに不思議な問題がある.極言すれば過去数100年間,自分を大切にすることを忘れ,人命を軽視することを第1に教育されていた日本の慣習にその源を求めることができる.

外国文献

出血ショック,他

ページ範囲:P.1089 - P.1094

 Ⅰ群イヌ出血して血圧60mmHg以下に90分おき,取つた血液を再びかえす.凝固は防いである.15頭のうち2頭だけ生きていたが永久生存はない(不可逆相).全例に腸管壊死巣多発.ショック期には,血清Na7〜12mEq/l低下,Kは2倍に上昇,血糖上昇,滲透圧は不変かやや低下,Ht低下,pH・TCO2・PCO2は低下した.さて不可逆相のイヌがこのような経過を取るので,出血させて不可逆相にして様々の治療を行つてみた,まずⅡ郡2.74%NaHCO3(332mEq/l)を出血低血圧と共に90分間注入.7頭のうち5頭永久生存.血清Na上昇,Kわずか上昇し直ちに復元.血清滲透圧上昇,PCO2・TCO2はⅠ群より高く正常域に維持された,腸管壊死(−).Ⅲ群1.8%NaClを前と同じ要領で注入.5頭すべて生存,Na上昇,K低下,滲透圧上昇,pH低下,イヌは過呼吸になる(Ⅰ群より著明).1.8%NaClは代謝アシドージスに関係ないようである,腸管壊死(−),肺気腫(+),Ⅳ郡,10%ブドウ糖注.6頭中4頭死,腸管壊死(+),眼震(+),アタキシア(+).Ⅴ群,等張食塩水注.6頭すべて死亡.所見Ⅰ群,に似る.いいかえると2.74%NaHCO3,および1.8%NaCl液治療で,血清滲透圧が他群の2倍に達したイヌは,組織破壊最も少く,よく急速に回復しえたということになる.

基本情報

臨床外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1278

印刷版ISSN 0386-9857

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