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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻8号

1963年08月発行

論説

Rh式血液型に関する知識

著者: 遠山博1

所属機関: 1群馬大学第一外科

ページ範囲:P.993 - P.1000

文献概要

はしがき
 近年輸血の副作用とか,新生児溶血性疾患などによつてRh式血液型の問題が,医家のみならず一般までの関心を集めて来ていることは申すまでもないことである,Rh式血液型の発見されたのは1940年頃であって,ABO式血液型のみの知識では解明できなかつた輸血副作用のあるものもわかつてきた.そしてさらに1946年,Lutheran型1),Kell型2),Lewis型3),1947年MNSs4),1950年Duffy型5),1951年Kidd型6)等々,その後もまた新らしい血液型が続々と発見され,以前はわからなかつた輸血副作用の機構も次第に明らかにされて来た.その反面,非常に複雑・難解なものとなつて,血液型学を専攻するもの以外にとつては非常にわかりにくい親しみにくいものになつてしまつた.著者はRh式血液型に関する知識と題して小文を書くが,主として臨床家の立場から見たこの問題の一部の面をなるべく簡易にまとめてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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