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文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻8号

1963年08月発行

文献概要

論説

下肢動脈慢性閉塞性疾患の治療

著者: 稲田潔1 林正泰1 岡谷照太1 中矢良一1 関洲二1

所属機関: 1岡山大学医学部砂田外科

ページ範囲:P.1017 - P.1026

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 末梢動脈,ことに下肢動脈の慢性閉塞性疾患は日常比較的しばしば遭遇する疾患で,本邦ではとくに若年者に発生するBuerger病が多いことはよく知られている.しかし最近平均寿命の延長とともに動脈硬化性の心,血管疾患が一般に増加しているが,従来本邦ではまれとされていた動脈硬化性閉塞の症例も増加しているようである,この両疾患の相違については種々の論議がありいまだ一定の見解に達していないが,その本態はともかく若年者と老人では種々の点で臨床像が異なり,治療上別個に考慮すべき点が少なくない.
 近年心臓外科とともに著明な発展をとげた血管外科も,一応反省期に入つたともいえるが、このさい著者らの経験をもとに本症治療上注意すべき点を述べ一般の参考に供したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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