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論説
人工呼吸の実際
著者: 西邑信男1 佐藤昭胤1
所属機関: 1日本医科大学麻酔学科
ページ範囲:P.1027 - P.1036
文献購入ページに移動 生体が呼吸をしているのは,主として体内に十分な酸素をとり入れ,一方体内で生じた炭酸ガスを体外に排泄する目的である.
もちろん肺胞内に十分な酸素をおくりこんでおいても,肺胞膜を通して血中に移行しなかつたり,肺血液内に移行しても,これが心臓もしくは末梢血行によつて,体内の重要臓器にはこばれないこともあり,同様に体内に生じた炭酸ガスが肺胞にまではこばれても体外にだされにくいこともありうる.
もちろん肺胞内に十分な酸素をおくりこんでおいても,肺胞膜を通して血中に移行しなかつたり,肺血液内に移行しても,これが心臓もしくは末梢血行によつて,体内の重要臓器にはこばれないこともあり,同様に体内に生じた炭酸ガスが肺胞にまではこばれても体外にだされにくいこともありうる.
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