icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻8号

1963年08月発行

文献概要

手術の実際

腸外科—Ⅱ.腸管損傷の処置

著者: 西木忠治1

所属機関: 1岡大医学部第一外科

ページ範囲:P.1048 - P.1052

文献購入ページに移動
 外傷性急性腹症には,開放性腹部損傷と閉鎖性腹部損傷すなわち皮下損傷とがある.
 工場災害にしろ,交通事故にしろわれわれが日常もつとも多く遭遇するのは主として後者であるため,腹部皮下損傷を主として腸管,腸間膜の損傷について述べることにする.腹部皮下損傷に対する処置ほど,外科医のhandとbrainを必要とするものはない.彼の優柔不断は,患者の生への唯一のchanceを失うことになる.Myersは,腹部外傷による死亡原因を 1) nonpreventable deaths 2) uncontrolled infection 3) insufficient replacement of blood 4) incomplete operation 5) Errors in diagnosisとしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?