icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻8号

1963年08月発行

症例

右胸膜腔内へ発育した肋骨巨細胞腫の稀な経験例

著者: 饗場庄一1 滝康弘1 松岡正紀1 藤森正雄1

所属機関: 1群馬大学藤森外科

ページ範囲:P.1066 - P.1071

文献概要

はじめに
 胸壁冷膿瘍は一般に診断および治療が容易であるが,ときに鑑別診断の困難な場合がある.著者らは胸壁冷膿瘍の診断で手術を行つたところ,右胸膜腔内へ手拳大に発育した肋骨巨細胞腫であつた1例を経験した.巨細胞腫は他の悪性骨腫瘍に比較して良性の経過をとるために良性巨細胞腫といわれるが,照射や掻爬術などの結果悪性化することがある.
 本症例では腫瘤別出後総量8,600"γ"のCo60照射が行われ,約4年間の観察を続けて再発を認めていない.肋骨に発生した巨細胞腫の報告は極く稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら