icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科18巻8号

1963年08月発行

文献概要

アンケート

胃下垂症—保存療法で症状をなお訴える胃下垂症の外科療法

著者: 綿貫重雄1 砂田輝武2 槇哲夫3

所属機関: 1千葉大学 2岡山大学 3東北大学

ページ範囲:P.1082 - P.1084

文献購入ページに移動
 胃下垂症は不定の胃症状(膨満感,酸性曖気,呑酸嘈囃,重圧感,悪心嘔吐,疼痛)や神経症状(不眠,頭重,頭痛,めまい,心悸亢進)を訴え,消化管に器質的変化が認められなく,X線的に立位で胃小彎が腸骨線以下に下降しているもの,と定義されている.その原因は無力性体質胃壁筋の薄弱,副交感神経緊張の減弱,腹壁および靱帯の弛緩,内分泌機能異常などがあげられている.
 外科療法は上記症状を呈するものに胃の下垂がみられることから,胃の位置,形態を積極的に是正しようとする試みに端を発しているのであるが,原因を考えて明らかなように外科療法といえども遺憾ながら対症療法の域をでないと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?