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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻10号

1964年10月発行

文献概要

講座 境界領域

Reticulosarcoma(細網肉腫)のレ線像と組織像(その1)

著者: 伊丹康人1 赤松功也1 東海敏夫1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1350 - P.1356

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はじめに
 本腫瘍は古来からまことに議論の多い腫瘍である.Ewing以前は,この種の腫瘍はすべて円形細胞肉腫として一括して論ぜられたものである.
 1921年James Ewingは臨床的・レ線的特徴,放射線の感受性の強いこと,さらにその組織像が既知のいかなる骨肉腫・骨髄腫とも異なる円形細胞肉腫の形態を呈していることから本腫瘍が血管内皮系の細胞から発生するとの考えに到達し,1つの独立疾患として"diffuse endothelioma"または"endothelial myeloma"of boneなる名称を附した.それ以来もつばらEwing's sarcomaなる名称のもとに,Ewingが記載した諸点に一致しないものまでが一緒に論ぜられるにいたつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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