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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻10号

1964年10月発行

講座 外科領域

乳幼児外科における水分電解質の諸問題(その6)

著者: 石田正統1 沢口重徳1 大部芳朗2

所属機関: 1東京大学医学部木本外科教室 2東京大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.1380 - P.1383

文献概要

Ⅹ.病的状態における生体の水分電解質耐容限界
 前講までは健康状態における水分電解質代謝調節機構についてのべた.生体には正常の体液構造を維持するために種々の代謝調節系が備つており,これらの調節系はそれぞれ関係する物質を必要に応じて蓄積しあるいは排泄して体液の恒常性を維持している.しかしながら,この調節機構がその機能を発揮するためには必要な素材が十分かつ生体の耐えうる範囲内で供給されることが前提となる.健康状態における生体の水分電解質の耐容範囲Homeostatic limit,すなわち最小必要量と最大耐容量の幅は非常に広いが,輸液療法を必要とするような患者においては多少とも狭められているのが普通である.本稿においては病的状態における乳幼児の耐容限界についてのべようと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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