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肝門部癌の診断法と根治手術術式
著者: 三上二郎1 水戸廸郎1
所属機関: 1北海道大学第一外科
ページ範囲:P.1441 - P.1445
文献購入ページに移動 肝癌の根治的外科治療は,近年に至つて,脈管系に基づく肝区域の概念が確立されて以来,安全かつ合理的な肝広汎切除術が積極的に行なわれるようになり,ようやくその切除率ならびに成績が向上して来た.
しかしながら,外科治療の対象となる限局性の肝癌であつても,病巣部位が肝脈管の出人する肝門部に局在または波及した場合は,じうらいは,全く不可能とされ,姑息的外科治療として,抗癌剤の肝局所投与,いわゆる肝腸吻合術等を試み延命効果を期待するにすぎなかつた.
しかしながら,外科治療の対象となる限局性の肝癌であつても,病巣部位が肝脈管の出人する肝門部に局在または波及した場合は,じうらいは,全く不可能とされ,姑息的外科治療として,抗癌剤の肝局所投与,いわゆる肝腸吻合術等を試み延命効果を期待するにすぎなかつた.
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