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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻11号

1964年11月発行

論説

胃癌の治療成績向上の方策

著者: 卜部美代志1 山本恵一1 高野利一郎1 宮崎誠示1 竹森清和1 渡辺洋宇1 河崎哲朗1 奈良高明1 三浦将司1

所属機関: 1金沢大学医学部第一外科教室

ページ範囲:P.1471 - P.1482

文献概要

緒言
 胃癌の治療は古い問題であつて,またいつも新しい問題となつている.それは,胃癌の治療が,まだ全く解決されていないということと,癌の病理学が少しずつではあるが常に進歩しているためである.
 ここに検索の対象となつた症例は,私どもの教室においてある時期にとり扱つた胃癌463例であるが,そのうち,いわゆる早期癌は16例(4%)を占めるだけで,その他の症例は進行癌でこれは圧倒的に多いのである.しかも,胃癌研究会規約案による組織学的治癒手術を行ない得たものは約30%で,過半はstage II以上の進行した症例によつて占められている(第1表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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