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講座 検査と診断
逆行性門脈撮影法
著者: 小倉正久1 簗瀬正邦1 室井竜夫1 坂本啓介1
所属機関: 1東京大学医学部木本外科教室
ページ範囲:P.1534 - P.1541
文献購入ページに移動肝腫瘍,肝膿瘍などの診断には,現在肝シンチグラムが広く用いられているが,もしこれらと肝内血管系との関係を明確に把握できる方法があれば外科手術,や制癌剤の動脈内注入療法などを行う上で,極めて有力な手段となりうると考えられる.
著者等の教室では,門脈圧亢進症の研究の一環として,先に経脾門脈撮影法1-2),肝静脈撮影法3-4)を行い,肝内外門脈系,肝静脈系の変化を追求してきたが,肝内病変の局在部位が問題となる疾患の診断には,なお多くの問題が残されている.
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