文献詳細
講座 検査と診断
文献概要
はじめに
肝腫瘍,肝膿瘍などの診断には,現在肝シンチグラムが広く用いられているが,もしこれらと肝内血管系との関係を明確に把握できる方法があれば外科手術,や制癌剤の動脈内注入療法などを行う上で,極めて有力な手段となりうると考えられる.
著者等の教室では,門脈圧亢進症の研究の一環として,先に経脾門脈撮影法1-2),肝静脈撮影法3-4)を行い,肝内外門脈系,肝静脈系の変化を追求してきたが,肝内病変の局在部位が問題となる疾患の診断には,なお多くの問題が残されている.
肝腫瘍,肝膿瘍などの診断には,現在肝シンチグラムが広く用いられているが,もしこれらと肝内血管系との関係を明確に把握できる方法があれば外科手術,や制癌剤の動脈内注入療法などを行う上で,極めて有力な手段となりうると考えられる.
著者等の教室では,門脈圧亢進症の研究の一環として,先に経脾門脈撮影法1-2),肝静脈撮影法3-4)を行い,肝内外門脈系,肝静脈系の変化を追求してきたが,肝内病変の局在部位が問題となる疾患の診断には,なお多くの問題が残されている.
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