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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻12号

1964年12月発行

論説

リンパ管造影—附・薬剤のリンパ管内投与

著者: 島田信勝1 石井良治1 馬場正三1 吉崎聰1 中川自夫1 榎本耕治1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科教室

ページ範囲:P.1629 - P.1636

文献概要

 リンパ管の存在は紀元前4世紀頃,すでに認められておりながらその機能についての研究はまつたく未開拓の分野であり,Kinmonth1)2)が1952年にLymphangiographyを確立するまでは,1世紀近くの間色素吸収による解剖学的検索と,実験動物を用いた胸管リンパ液の研究等が僅かにみられるみのであつた.Kinmonth以後はFucks3),Gergely4)等多くの研究者がLymphangiographyについて方法や造影剤の改良を加え報告してきたが,本邦においては,私どもが1960年4月,日本放射線学会北日本部会(第20回),東日本部会(第118回)合同部会5)において,犬の四肢リンパ管を用いたリンフォグラフィの実験的研究について報告し,さらに翌1961年,第60回日本外科学会総会6)において,臨床例についてリンフォグラフでの成績を報告したのが最初である.その後われわれはリンパ系の外科的応用についていろいろの研究を行なつているので,主として臨床例におけるリンフォグラフィ,胸管造影術,リンパ管内薬剤投与法の成績についてここに記載することとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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