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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻12号

1964年12月発行

文献概要

海外だより

Harvardの外科(その3)

著者: 藤本吉秀1 堀原一1

所属機関: 1東大木本外科

ページ範囲:P.1675 - P.1677

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Peter Bent Brigham Hospital
 この病院はその名の示すごとく,Bostonで事業に成功したPeter Bent Brighamが貧しい人のための病院建設の意図のもとに遺産の大半を寄附したのがもとでできた.1913年開院当初から患者のbest careとともに医学教育と研究に主力を注ぐことがうたわれ,HarvardMedical Schoolに隣接して建てられ,その5番目の附属病院となつた.Harvardの附属病院の中ではもつとも歴史が新しい方であるが,常に一風変つたことをしでかしては兄貴分の他の病院の連中をびっくりさせているというもつぱらの評判である.
 第1代の外科主任は,脳外科で有名なDr.HarveyCushingであるが,彼がこの病院に招かれたとき,来る前から「Medical Schoolの中にResearchをやる場所を確保するように」と主張したそうで.目先の治療だけに止まらず,常に先を見て研究し,医学の最先端をおし進めるような雰囲気がはじめからあつた.またCushingはCushing症状群の病名で有名なようにホルモン異常に関心が深く,このような点から内科と協力して研究する気運が生じ,これは今日においてもPeter Bent Bri-gham Hospitalの伝統的な強さの根源をなしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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